私が25歳のときに付き合った彼氏の洋介(仮名)の話を紹介します。
私の誕生日におきた出来事でした…。
当時付き合って半年になる洋介は、優しくていつも元気いっぱいな明るい性格。
付き合って1ヶ月記念日にはちょっとしたプレゼントをくれたりと、サプライズ好きな一面がある彼でした。
彼氏の趣味はアクセサリー作り
そんなサービス精神溢れる洋介の趣味は、手先の器用さを生かした「石」を使ったアクセサリー作り。
金運アップや、恋愛運アップなどの石を使ったいわゆる「パワーストーン」と呼ばれるものを使ったブレスレットやアンクレットを手作りしていました。
彼自作のアクセサリーは、彼の手や足にはめられており、ときどき私に「すごくない?上手にできているでしょう?」とうれしそうに笑顔で見せてきました。
無邪気に笑う洋介を見て、当時の私は「そうだね、上手だね」と相づちを打っていました。
そんな私を見て「よかったらあかりちゃんにも作ってあげようか?」と聞く洋介。
「私はいらないよ。気持ちだけもらっておくね!」と毎回答えていました。
このとき私は遠慮したわけでもなく、実は石にまったく興味がなかったからなんです。
元々高価なアクセサリーや物に興味がなかったのもありますが、これをつけておけば「〇〇運が良くなる」といった運頼みのような商品にどうも苦手意識があったんですよね。
あくまで石が自分の趣味じゃないというだけで、趣味は人それぞれだと思っていましたし、もちろん洋介の趣味を否定したことなどは一切ありませんでしたよ。
洋介に石のアクセサリーを勧められるたびに、私はアクセサリーや石には興味がないことはその都度はっきり伝えていました。
彼氏からの質問にサプライズに勘付いてしまう
私の誕生日が近づいてきたある日、彼と私の家で過ごしていました。
会話の途中で洋介が、「あかりちゃんはどんな石が気になる?」と質問してきたのです。
あれ、私いつもパワーストーンに興味ないこと伝えているよね?…。
少し動揺しながらも、洋介には「え?とくにないよ、私石には興味ないからな〜」といつものごとく伝えました。
すると洋介は、一瞬なにか考えるような表情をして「でも僕たちが仲良くこの先も一緒にいれたらいいなっては思うでしょ?」と笑顔で言ってきたんです。
勘のよい私は「あれ?私の誕生日プレゼントにもしや…石をプレゼントしようとしている?」と思いはじめました。
「でもいつも私が石に興味が無いことはハッキリ伝えているし、きっと分かってくれているよね。」と考えていたそのとき!
洋介が私の手首を急に掴んで「あかりちゃんの手首華奢だね〜」と言ってきたんです。
洋介はナチュラルに触ったつもりかもしれませんが、確かめるように握られた彼の手を見ながら私は確信しました。
洋介は石が嫌いな私に手作りの石のブレスレットをプレゼントしようとしているんだなと…。
私の手首をつかんだまま「あかりちゃん誕生日何かほしいものある?」と聞く洋介。
そんな洋介に私は「何もいらないよ。でも一緒にケーキだけ食べたいな!あと石は興味ないからね」と念押し。
日頃から「お金がない、お金がない」と言う洋介。
そんな彼に負担をかけまいと、このときの私は彼と一緒に誕生日を過ごせるだけでいいと思っていました。
この話には続きがありますので、続編もぜひ…!
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