今回はアラサーの私が、中学2年生のときに体験した恋愛について書いてみようと思います。
中学時代に好きになった人とは、とても長い時間を一緒にすごしました。
たくさん思い出があり、一度に話すと長くなってしまうので今回は彼との出会いから、好きになったきっかけを話していきますね。
第一印象は「こどもっぽいやつ」だと思っていた
私が中学2年生のとき、はじめてできた彼氏の名前は「たくや」。
体育委員に所属しており、365日休まず皆勤賞をとるようなパワー溢れる男の子。
教室に入ってきた先生に大きな声で「こんちゃーす!」と叫んだり、常におちゃらける性格でしたね。
声が大きくていつも元気なので、クラスの女子たちから「もう、たくやうるさい!」と怒られたりすることも…。
クラスの中ではひときわテンションが高く、ついたあだ名は「ゴリラ」でした。
当時、思春期真っ只中でシャイだった私は「この人落ち着きないな…。うるさくて子どもみたい。」と、少し冷めた目で遠くから見ていましたね。
しかしたくやをよく観察していると、元気のないクラスメイトをさりげなく笑わせたりする優しさもありました。
思えばこの頃から、良くも悪くも私の中でたくやという存在が少しずつ大きくなっていたんでしょうね。
たまに見せる真剣な表情に惹かれはじめる
たくやはバレーボール部に所属しており、身長は当時で177センチ。
バレーボールの世界では低い方ですが、日頃の実力が認められエースとして活躍していました。
全国選抜のメンバーに抜擢されて年上たちと混ざって合宿に参加したり、部だけではなく個人でも度々表彰されていましたね。
全校生徒が集まる朝の集会で名前を呼ばれ、キリッと真剣な顔で表彰台に上がるたくや。
このときから普段とは違うたくやのギャップが、私の中で徐々に気になってきたのを覚えています。
「この人いつもこんな感じでクールだったらいいのに」そう思う私の気持ちとは裏腹に、教室に戻るといつものように騒がしいたくやにもどるのでした。
いつもおちゃらけキャラのたくやですが、実はスポーツだけではなく勉強も優秀だったんです。
テストではいつもクラス5番内には入っていたんじゃないでしょうか。
うるさいのにちゃっかり勉強もできる、たくやの器用な性格に若干むかつきながらも惹かれていましたね。
修学旅行で一気に恋が加速する
私のたくやへの思いが一気に加速した出来事は、中2の秋にあった修学旅行です。
修学旅行のグループ分けは、だいたい男女2対2の計4人ほど。
このとき、たくやとは別の班でした。
修学旅行2日目で、私の苦手なジェットコースターがある遊園地に行きました。
高所恐怖症の私は、この修学旅行のときまで一度もジェットコースターに乗った経験がありません。
決して乗りたくなかったのですが、みんなで乗る雰囲気になっている空気を壊す勇気もなく仕方なく乗ることにしました。
ジェットコースターの列に並んでいると聞こえる「キャー!」という叫び声に、私はただただ下を向いて顔面蒼白です。
そんなとき前の列の人から「あかり大丈夫か?」と男の人の声が。
顔を上げると、そこにいたのはたくやでした。
違う班だったたくやも、たまたま同じジェットコースターの列に並んでいたんです。
たくやの優しく心配する声に、私の心は少しだけ落ち着きを取り戻しました。
差し出してくれた手を払いのけてしまった
いよいよジェットコースターに乗る順番が私のところまでやってきました。
恐怖で震えながらも、座席に乗り込む私。
チラッと前を見ると、ちょうど私の正面にたくやの後ろ姿がありました。
たくやはジェットコースターが動き出すまで「お〜い!あかり大丈夫か〜!」と、大きな声で元気付けてくれていました。
待ち時間のときはたくやの声に落ち着く余裕もあったのですが、このときはもうたくやの声は耳に入りませんでしたね。
いよいよジェットコースターが動き出し、私の緊張はピークに!
脇の間の安全バーを渾身の力ではさみ、ただただ下を向いて耐えようとしたそのときです。
「あかり俺の手を掴んでいいから」とたくやの手が前から伸びてきました。
たくやの声から私のことを本気で心配してくれていることがわかりました。
それと同時に差し伸べられた手に、うれしくて私の胸はドキドキです。
しかし素直になれない私は、「大丈夫だよ!」といって、たくや手をパチンと叩きかえしました。
ほんの一瞬触れたたくやの手は、温かかったです。
たくやの励ましのおかげで、このままジェットコースターも余裕…!
なんてことはなく、はじめてのジェットコースターは意識が飛ぶほど怖かったです。
修学旅行から帰ってきて、彼のことを好きな気持ちに気づいた
心理テクニックで「吊橋効果」というものがあります。
高い吊橋の上にいると心拍数が上がり、ドキドキしますよね。
橋へのドキドキした気持ちを、一緒にいる異性に対してへの気持ちと脳が勘違いしてしまうんだとか。
まさに私もその効果にやられてしまった一人だと思います。
修学旅行から帰ってきたあと、気づけくとたくやの姿を目で追う毎日。
今までだったらうるさいと思っていたたくやの声も、変な顔もすべてがかっこいいと思ってしまうんです…。
ここまでくると、まさに恋は盲目ですね。
修学旅行のあとから、たくやの方からも声をかけてくれることが多くなりました。
ジェットコースターのときの優しいたくやとは違い、からかうようなことばかりしてきましたが私にとってはうれしかったです。
話す時間が増えれば増えるほど、たくやへの気持ちが強くなっていくのを感じました。
それからしばらくして「この好きな気持を伝えたい!」と思った私は、当時仲の良かった友達2人に相談することに。
後半に続きます。

おまけ:この話が電子書籍になりました
この初恋話は、ブログ記事にはないエピソードも交えて電子書籍にしています。
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