パートナーと付き合い始めて、最初はものすごく仲が良かったのに、年数を重ねるにつれて、なんとなくズレを感じることはないでしょうか。
あくまで自分の場合なのですが、付き合い始めてからすぐに別れるということはなくて、どんなに短くても年単位の付き合いになっています。最短で2年ちょっとぐらい。
長く続くのはすごいですね、と言われることがたまにあったのですが、逆に長く続いているこそ出てくる何かがあるのではないかと感じています。
まだはっきりとはわかっていないのですが、自分の恋愛や結婚がうまくいかなかった理由がぼんやり見えた気がするので、まとめておこうと思いました。
「見捨てられ不安」がある
自分の恋愛や結婚がうまくいかなかったことを振り返ったときに、大きな原因の1つは「見捨てられ不安」があることだと気づきました。
多かれ少なかれ誰でもある気持ちではあるのですが、主に小さい頃のトラウマなどが原因で、別れ・離れることに対して異常に不安になることだそうです。
おそらく自分もこの「見捨てられ不安」に該当していて、この状態になったときは自分でも信じられないほどに無気力になり、食欲もほとんどなくなってしまいます。あっという間に体重が減りますね…笑
その恐怖感は、生死にかかわる問題が降り掛かってきたときと同じぐらい、いやそれ以上かもしれません。
その見捨てられ不安の性質を持っていることによって、いろいろな弊害が出ていることにようやく気づけました。
本を読んでヒントを探せば、何かしら見つかるものですね。
気づけば本音が言いづらくなっている
付き合い始めの頃は、まだ相手のことをわかっていないのもあるし、仮にうまくいかなかったとしても大きなダメージを受けるわけではないため、積極的に自己開示したり本音を言っています。
無理しているわけではなく、自然にそうなっているというか、できているという感じです。
自分自身の心の扉を開いている状態であるため、相手とも心の距離が近くなりやすいですし、結果的に仲良くなりやすいです。
ですが、付き合っている期間が長くなってくると、最初は何でも本音で話せていたはずが、これを言うと嫌われるのかな?と知らず知らずのうちに考えてしまって言わないことが少しずつ増えてしまいがち。
また、本音を言ってた頃に相手があまり気乗りしてなかったことや興味を持っていなかったことは、また言っても反応がないかなと思って言わなくなることもあります。
そういった小さなことの積み重ねが少しずつ大きくなり、気づけばギクシャクしたり、ケンカの原因になっていきます。
相手を思っているつもりの行動が、実は逆効果になっていることもあるのですよね…。
相手を傷つけたくないという思いが強くなってしまう
これも付き合いがなくなると出てくるのですが、ふとしたときに意図せず相手を傷つけたり、不快になってしまうことをしてしまいます。
これをゼロにすることはできないとわかっていますが、好きな人・大切な人を傷つけたくないという思いが強くなってしまうと、「これを言うと良くないのでは?」という発想が出てきてしまい、発言や行動に無意識の制限をかけてしまいがちです。
これを繰り返していると、先ほどのところでも紹介した本音が言いづらくなってしまい、ときには必要であろう深い話がだんだんできなくなってしまいます。
相手の気をうかがうようなことになってしまうし、なんか良くないですよね。
でも知らず知らずのうちにこうなってしまう失敗を過去何度かしていたのです。
不安が積み重なると、相手の行動が必要以上に気になってしまう
これまでに上げたきたほうなことを続けていることで、必然的に不安が積み重なっていきます。
それによって、見捨てられ不安が増幅されていき、相手がどう思っているのだろうかが常識的な範囲を超えて気になってしまいます。
その結果、自分では意識していなくても束縛のような行動や言動をとってしまい、相手が窮屈に感じてしまいますよね。
少しずつすぎて実感しにくいのですが、これを長い時間かけて繰り返してしまっていたから、今まで何度も恋愛がうまくいかなかったのだと思います。
今回は恋愛で書いていますが、おそらく「恋愛」を別の言葉に置き換えても同じな気がします。
不必要に謝りすぎてしまう
本音が言いづらくなることや、相手を傷つけたくないという思いが強くなってくると、ギクシャクするのを恐れてしまいます。
そのため、自分が特に何も悪いことをしていなかったとしても、前置きで謝ってしまったりしがちです。
相手がそこまで大きく思っていなかった小さな問題も、深刻な問題のように捉えてしまって、大げさに謝ってしまいます。
その様子を見た相手は、だんだん指摘がしづらくなってしまうのですよね。そうやって小さな問題・不満などがその場で解消できずに積み重なってしまい、やがて大きな問題となって顕在化してきます。
傷つけたくない気持ちから、見捨てられ不安が増幅して、自分自身が勝手に恐怖を作り出している状態ですね。
自分が我慢すればいいと思いがち
逆に相手に対して何か小さな不満などを感じたときに、自分が言わずに我慢しておけば丸くおさまる、という思考も出てしまいがちです。
自分の不満や要望を伝えることで、ときには拒絶されたり反対されたりすることもあるでしょう。
ただ、見捨てられ不安があるからか、「拒絶されたり反対されたりすることが自分自身を否定された」という思考回路が少なからず出てしまいがちです。
このような考え方をしてしまっていると、相手との関係性をより良くするチャンスを逃していることになりますね。
さいごに:遠回りしすぎたけど、気づけたのは前進
今こうやって、ここまで読んでいただいたように文章化しましたが、ここに書こうと思う前まで、長すぎるといっていい年数気付けていませんでした。
自分自身で気づいていないのだから、繰り返してしまうのは必然なのでしょうね。自分自身はその都度苦しい思いをしてはいましたが、気づかないと結局同じです。
まだ完全に自分の中で理解したかはわからないのですが、このサイクルが自分の中で腹落ちしたときは、点と点がつながるような感覚がありました。
自分がついやってしまう負のサイクルの仕組みが見えたので、あとは繰り返さないようにどうすればいいのかを考えていけばいいですね。対策を考えればいい段階にいけたのはものすごく大きな前進な気がしています。
また、同じサイクルにハマってしまいそうになるときもありませんが、一度自分の中で仕組みを理解した経験があることで、途中で軌道修正ができるようになるはず。
どれぐらい時間がかかるのかわかりませんが、少しずつ取り組んでいこうと思います。
悩みが出たときは、自分の思考の癖や思い込みに気づくチャンスですね。
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